2009年07月20日

エル・システマとドゥダメル

最新号の機関誌に、ヴェネズエラで大成功を収め、今世界中で話題になっている「エル・システマ」の記事がありました。

何年か前にはNHKで大変感動的なドキュメンタリーも放送されましたが、その番組内でもクラウディオ・アバドやサイモン・ラトルなど、世界のトップクラスの指揮者が賛辞を送っています。

簡単に言うと、この「エル・システマ」とはオーケストラを主体とした音楽活動を通じ、子供たちを育てていこうという人間教育のシステムで、これが子供たちに芸術性や協調性、勤勉さを与えるのみならず、犯罪から遠ざけたりする効果もあげているのです。

このシステムから生まれた最も注目される存在が、指揮者のグスターヴォ・ドゥダメルではないでしょうか。

昨年のベルリンフィル・ワルトビューネ・コンサートでもバトンを振り、圧倒的な演奏で、おそらく私だけでなく、世界中の聴衆を熱狂の渦に巻き込んだに違いありません。

このコンサートで演奏されたラテンのナンバーはほとんどがそれまで知られていないような曲ばかりでしたが、この時の放送を通じ、世界中のオーケストラのレパートリーに影響を与えてしまうのでは?と思えるほどインパクトの強いものばかりでした。

ベルリン・フィルがまさに踊ってまいした(中でもアンコールの「マンボ」は最高でした!)。

ヴェネズエラのユース・オーケストラの日本公演も放送を見ましたが、本当に素晴らしい!まだ彼らの演奏を見聞きしたことがない方は、DVDやCDなどたくさんの媒体が発売されています。機会がありましたら、是非是非ご覧ください!

飯塚
posted by suzukimethod at 16:00| 音楽コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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