皆さまご承知の通り、今年、2010年はショパンとシューマンの生誕200年記念の年です。
本日はシューマンについて書いてみます。
ショパンはもちろん、シューマンもピアノ曲を数多く作りました。
本人自身もピアニストを目指していましたが、手の故障により断念、その後は妻でもあり、当時最高のピアニストの一人でもあったクララ・シューマンのために、数々の名曲を残しました。
とはいえ、シューマンの曲はちょっと地味めといいますか、哀愁を帯びているといいますか、認知度もそれほど高くはないように思われます。
たとえば誰でも聴いたことがあるほどの有名なものが、『トロイメライ』か、頑張って『楽しき農夫』といったところですよね。
そもそも、シューマンや、一つ年上のメンデルスゾーンといった作曲家たちは、一方で超絶技巧を駆使した作品や演奏家たちを称賛しつつ、他方において、自分たちは「技巧のための技巧」に終わるような曲は書かないというモットーがあったようです。
その信念が、シューマンの曲の中には貫かれていると感じます。
技術的にはかなり高度なものが要求されていながらも、聴衆はその技術の高さに対してではなく、音楽そのものに称賛を贈ることになる。
そうした曲作りへの姿勢が、シューマンの音楽をシューマンの音楽たらしめているように思われてなりません。
そして、そこがまたたまらなく良いんです!
ちなみに個人的に非常に好きなのは、『ウィーンの謝肉祭の道化』という曲です。あまり演奏頻度が高くないように思われるのですが、気のせいでしょうか?
もしそうなら、ピアニストの皆さま、このシューマン・イヤーには是非、お聞かせ下さい!
飯塚
2010年05月30日
乙なんです。
2010年05月23日
一里塚
いやいや、すっかりとご無沙汰してしまいました!
今日を機会にまた更新をして参りたいと思います!
思いっきり秋眠、冬眠、春眠している間に季節はもう梅雨になってしまいました。
春の天気が今年は異常で雨続きだったのに、気がつけばもう梅雨です。雨の連続攻撃です。
天気が悪くてアウトドアが楽しめない時には、音楽とともに1日を過ごすのも乙なモノですね。
仙台では昨日、5月22日(土)から、仙台国際音楽コンクール・ヴァイオリン部門が始まりました。続いて行われるピアノ部門と合わせると、約1ヶ月に及ぶ長丁場です。
このコンクールは、予選の段階から全ての出演者の演奏がストリーミング映像で鑑賞出来るのです。ありがたいことですね!
ヴァイオリン部門の予選は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲 第3・4・5番からいずれかを選択する様です。
第4・5番はスズキの教本の第9・10巻に収められている、学習者に取っては一つのマイルストーンとも言える曲ですよね。開場に足を運べば、その生演奏が1日に何度も、もし開場まで行けなくともインターネットを通じて好きな時に楽しめるのは、本当に嬉しい限りです!
CD等から耳だけで鑑賞するのはもちろんのこと、こうして実際に演奏する姿が見られるというのは、学習者にとっても、指導者にとっても、大変参考になります。
是非この機会を利用したいものです!!
第4回仙台国際音楽コンクール
http://www.simc.jp/index_j.html
ストリーミング映像はこちら
http://www.simc.jp/streaming4th/index.html
飯塚
http://www.simc.jp/index_j.html
http://www.simc.jp/streaming4th/index.html