2015年02月28日

あこがれ

支部合同演奏会の曲目解説シリーズ、今日は3曲目の、

『ヴィヴァルディ作曲 ヴァイオリン協奏曲 イ短調 作品3の6より第1楽章』です。


この曲は、スズキ・メソードの子供たち(…大人たちもですね!)からは、通称『a-moll(アーモール)1楽章』と呼ばれております。

a-mollと申しますのは、イ短調をドイツ語で言い換えたもので、ヴィヴァルディ自身はイタリア人ですからもちろん彼が付けた通称ではありませんし、以前海外のスズキの先生のお一人が、『日本で言うところの俗にいうアーモール』的なことを仰っていたので、おそらく非常に狭い範囲での俗称だと思います。


さて、その『アーモール』なのですが、これはヴィヴァルディの最初の協奏曲集である作品3『調和の霊感(L'estro armonico)』に収められております。

この作品3は、当時ヴェネツィアの慈善音楽院の一つで音楽教師をしていたヴィヴァルディが、その音楽院の女子生徒達のために書き溜めた協奏曲を出版したものとも言われており、全12曲から成っています。


ヴィヴァルディの時代、この「協奏曲」というジャンルは非常な発展期にありました。


例えば、2つのメロディー楽器が低音楽器の伴奏に乗って競い合うように演奏しているような、ほぼソナタのような楽曲でも、「協奏曲」というタイトルが与えられていたりしましたし、反対にコレッリの協奏曲は、ソリスト2人か3人に対し、およそ100人の規模で伴奏したとのことですが、こちらも「協奏曲」と呼ばれました(ちなみにこちらは「合奏協奏曲」と呼ばれました)。


ヴィヴァルディの活躍したヴェネツィアでは、1人(時に2〜4人)のソリストを前面に押し出し、名人芸を披露するようなタイプの協奏曲(=独奏協奏曲)が出始め、流行しました。


中でも、ヴィヴァルディの作品3は非常に人気を博し、ヨーロッパ中に独奏協奏曲が拡まるきっかけとなったのみならず、現代まで続く独奏協奏曲のフォーマットとなったことは大変な貢献です!


「アーモール」は作品3の第6曲ですが、易しめの演奏レベルということもあり、初歩の生徒たちのあこがれとなっています。


今回演奏するヴァージョンは、20世紀に入ってからナッシェという人物が編曲したものです。


溌剌とした、いかにもイタリアン・バロックという1曲です!



スズキ・メソード仙台支部合同演奏会

3月15日 13:00開場 13:30開演

日立システムズホール仙台 コンサート・ホール

入場無料 全席自由 

未就学児も入場可能です!

チラシはこちらを。
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2015年02月24日

ズンチャッチャ!

フリードリヒ・クーラウといえば、ピアノのソナチネが有名ですね。


というよりピアノのソナチネ以外の曲を知っている方は、なかなかの音楽通です!



フルートのための楽曲が結構多いんですね。僕もクーラウのフルート・ソナタを集めたCDを1枚持っています。


IMSLPを見てみたら、なんとヴァイオリン・ソナタも数曲あることがわかりました!


今度トライしてみたいと思います!



さて、今回のコンサートで2曲目に演奏致しますのが、クーラウ作曲の”ワルツ”です。


作風は、同時代、というか同い年のウェーバーに何処となく通ずるものがあります。


一体出典は何なのかはまだ不明なのですが(申し訳ありません!)、溌剌とした3拍子のリズムに流れるようなメロディーを纏った前半と、付点のリズムで躍動と切なさを行ったり来たりする中間部(トリオ)に分かれており、その後また前半にダ・カーポする作りとなっています。



実は1曲目のクライスラーと、この2曲目のワルツは、私たちスズキ・メソードで使用している指導曲集(教本)第6巻の初期の版に掲載されていた曲なのです(他に、バッハの無伴奏チェロ組曲より、メヌエットを移調したものもありました)。


教本の第6巻は先ごろ改訂され、最新版が出版されたばかりなのですが、敢えてそのタイミングで過去の版の曲を回顧するとともに、生徒の皆さんにも、お客様にも、これらの隠れた愛すべき小品を紹介する機会を持つことができました。


まだお聴きになったことのない皆様、是非当日会場で!



スズキ・メソード仙台支部合同演奏会

3月15日 13:00開場 13:30開演

日立システムズホール仙台 コンサート・ホール

入場無料 全席自由 

未就学児も入場可能です!

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2015年02月22日

最後にもう一頑張り

本日、台原コミュニティーセンターにて、3月15日のコンサートに向けての練習会を行ってまいりました!


全体「練習」としては、実は今日がほぼ最後の機会となります。


次回はほぼ本番通りの通し稽古、いわゆる『ゲネプロ』ですから、時間に追われてあまり繰り返している暇はないことでしょう…。


少しでも本番がスムースな流れで円滑に進むよう、そして生徒さんたちが気持ちよく演奏できるよう、良いシミュレーションの機会にしたいと思います!



さて、今日からはプログラムの曲目解説などを少しずつお届けして参ります。



まず初めは、当日も1曲目に演奏されます、クライスラー作曲の「マルティーニのスタイルによるアンダンティーノ」からです。


クライスラーは20世紀はじめに活躍した、当時の大ヴァイオリニスト兼作曲家でした。

自身の曲のみならず、まだあまり世に知られていない「名曲」を掘り出してきては、ピアノと演奏できるようにアレンジし、コンサートで取り上げるのみならず、当時の最新技術であるレコードへの録音を通じ、本当に多くのレパートリーを私たちに提供してくれました。

例えば、有名な「愛の喜び」や「愛の悲しみ」などはクライスラー自身の作曲によるもの、一方、モーツァルトの「ロンド」やタルティーニの「悪魔のトリル」などはアレンジものですが、いずれも現在必ず演奏会などで取り上げられるものですよね。


ところが、この「アレンジ」がちょっと行き過ぎてしまいまして、ちょっと「事件」になりました

本人は「アレンジ」と言って世に送り出したものの、どうにも原曲が見つからず、結局クライスラーの創作であったということが分かったのです!

当時このことは大きなスキャンダルとなったようですが、時を経て、今ではむしろ本当に多くの、重要で、愛すべきレパートリーを数多く提供してくれたことに、非難よりも賞賛が集まっています。


そうした曲の数々に、現在では「○○のスタイルによる〜」という枕詞が付いています。


今回演奏するこの曲も、はじめはクライスラーが「マルティーニ作曲」として発表したものだったのですね。


短いながらも、しっとり且つ起伏にも富んだ、魅力ある一曲です。


飯塚
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2015年02月21日

そろそろ

そろそろ…


更新しなければ!と、思いながらも早○○カ月!


ついにその時がやってまいりました!


「久しぶりの更新なんて、どうせまた演奏会の告知か!」


と、お思いの皆様…


図星です。



来る3月15日(日) 
午後1時半より

日立システムズホール仙台
コンサート・ホールにて

スズキ・メソード仙台支部合同演奏会が開催されます!


本日より、ちょくちょくこのコンサートの情報を、こちらに載せてまいりたいと思います。


飯塚
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