ご存じの通り、J.S.バッハが長男のヴィルヘルム・フリーデマンのピアノ(当時はまだチェンバロやクラヴィコードの時代でしたが)、そして作曲の教育のために書いた、いわば「練習曲」の一種ともいえる作品集で、2声のインヴェンション・3声のシンフォニアともに15曲ずつあります。
その1曲1曲がどれ一つ取っても本当に個性的かつ魅力的で、非常に確固とした作りの曲ばかりながら、いつ耳にしても、音楽の瑞々しさ、そして父親の愛情がそこここに感じられます。
ピアノ学習者にとっては、大きな憧れであると同時に、最初の大きな壁の一つと言われますが、ヴァイオリン弾きの私にとっては扱えるだけでもとても羨ましい限りです。
弦楽器用にアレンジされたものをたまに演奏する機会がありますが、2人または3人でそれぞれ1パートずつしか演奏することが出来ません。
2声3声を同時に独り占め出来るなんて、ピアノはとても贅沢な楽器ですね!
飯塚
飯塚
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