2009年09月01日

エピソードI,II,III

管楽器が華やかに活躍する協奏曲は、何故かあまり多くありません。

もちろん無いわけではないのですが、ピアノやヴァイオリンのためのものに比べると、数は少ないのが現状です。


それでもモーツァルトには管楽器が主役になる曲が多いですから、演奏会や録音などでも良く取り上げられます。


どんなものがあるかと言いますと、

フルート協奏曲が2曲

オーボエ協奏曲が1曲

ファゴット協奏曲が1曲

ホルン協奏曲が4曲

フルートとハープのための協奏曲が1曲

そして彼の生涯最後の協奏曲であるクラリネット協奏曲が1曲です。

また2つのヴァイオリンのためのコンチェルトーネという曲にも管楽器のソロがあります。

ちなみにモーツァルトが初めて書いた協奏曲というのがどうもトランペットのためのものだったらしいのですが、こちらは現在楽譜が見つかっておらず、いまだ謎のままです…。


他にも、複数の管楽器(オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット)のための協奏交響曲があり、これはモーツァルトの自信作でしたが!…こちらにいたっては、初演の直前に楽譜が丸ごと紛失してしまいました…当時モーツァルトはパリのオーケストラ奏者達のためにこれを書いたのですが、楽譜が突然無くなったのは、「自分の名声を妬んでの誰かの陰謀」という由のことを語っています。これも非常に残念ですね!しかしこのエピソードが非常にモーツァルトらしい。


またフルート協奏曲は2曲あるのですが、その第2番といのが実はオーボエ協奏曲の焼き直し版で、当時モーツァルトに大金を払って作曲を依頼した人物は、新曲でなかったことに立腹したという記録も残っているようです。これもモーツァルトらしいエピソードですね!


モーツァルトより前の時代に遡りますと、バロック期には「協奏曲の鬼」といっても過言ではないヴィヴァルディや、楽曲の多さでは誰にも負けないテレマンらをはじめ、管楽器の協奏曲は数を増してきます。


そういった伝統を次の古典派の時代にもキチンと受け継いでいるところもまた、非常にモーツァルトらしいところです。

飯塚
posted by suzukimethod at 23:39| 音楽コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。