世の中にオペラ数あれど、モーツァルトの「魔笛」ほど親しみやすいものはそう無いでしょう。
親子で楽しめる、入門オペラの決定版です。
お話の内容も非常に分かりやすく、音楽も楽しさ満載です。
コミカルなキャラ、「パパゲーノ」が常に表情をにこやかにしてくれます。
この魔笛は、作曲当時からとても人気が高く、大当たりでした!
しかし残念ながら、モーツァルトは「魔笛」の人気のさなかに亡くなってしまいます。
モーツァルトは子供時代、父親に連れられてヨーロッパ各地を旅行し、行く先々で「神童」としてもてはやされ、沢山の曲を残しました。
ところが段々と青年期から成人してゆくにつれ、その人気に陰りが見え始めます。
周囲の反対を押し切ってウィーンに出て、そこで当時はまだ珍しかった、フリーの音楽家として活動を始めます。
初めこそ大人気でしたが、そこでもどんどんと人気が落ちて行きました。
借金を重ね、病気にもなり…苦悩を重ねているそんな中、久々に大ヒットとなったのが「魔笛」だったのです。
もしかしてもっと長生きしていたら、このヒットがきっかけでまた人気が復活したかも知れません。
ちょっと話が暗くなりましたが…反対に、そんなときに書かれたこの「魔笛」に満ち溢れた明るさ!
どんな状態でも、音楽に徹する職人としてのモーツァルトのすごさです。
飯塚
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