3月15日の支部合同演奏会、本日は5曲目の解説です!
メヌエット 第1番という曲です。
私たちスズキ・メソードで使っております指導曲集 第1巻には、メヌエットが3曲出てまいります。
3曲とも耳なじみのある、「知ってる知ってる!」というおなじみの曲ばかりです。
どれもト長調ですし、一応全てバッハ作曲で、同じメヌエットという題名では扱い辛いので、便宜的に、1番・2番・3番と番号が振ってあります。
決して作曲家が付けた番号ではございませんので、一般には全く通用しない番号です。悪しからず。
さて、この曲は一応バッハの曲ということになっておりますが、実はまだ真偽のほどは定かではありません。
序曲 ト短調 BWV822という組曲の中に収められているのですが、まずこの組曲自体、純粋なバッハの作品かどうかは諸説あるところで、内容的にバッハの曲としては稚拙すぎるのことから、他者のオーケストラ曲などを鍵盤楽器用に編曲したものではないか、というのがもっぱらの見解のようです。
このメヌエットは組曲の第5曲目に当たります(ちなみに第3曲目は、指導曲集 第3巻の「ガヴォット ト短調」です)。
それで、メヌエットの作りとして良くあるパターンとして、
メヌエット@ − メヌエットA − メヌエット@ (メヌエットAは”トリオ”とも言われます)
もしくは、
メヌエット@ − メヌエットA − メヌエット@ − メヌエットB − メヌエット@
なんていうのがございますが、私たちが今回演奏する「メヌエット 第1番」は、上の表における メヌエットBの部分に当たるんです。つまり、長いメヌエットのごく一部なんですね!しかも3番目…。
…もうこうなってくると、第1番だか3番だか、訳がわかりません!
ですから、ひとまず番号は「おまけ」ということでお願い致します!
そうそう、指導曲集 第1巻のメヌエットは3曲とも「バッハ」作曲となっていると書きましたが、残りの2曲も、音楽学者たちの間ではバッハのものではない(第3番はペッツォルトという作曲家のもの)ということになっております。こちらも悪しからずです!
スズキ・メソード仙台支部合同演奏会
3月15日 13:00開場 13:30開演
日立システムズホール仙台 コンサート・ホール
入場無料 全席自由
未就学児も入場可能です!
チラシはこちらを。